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ボタン Q&A:その他 No.0023

【Q】12年間飼っていた愛犬が死にました。

  •  私達夫婦は結婚して25年目。
  • 先日二人だけで銀婚式のお祝いをする予定でした。
  • レストランを予約し、その後は映画を見る予定を立て、何日も前から何となく嬉しくてそわそわしていました。
  •  ところが予定日の1週間前のことでしたが、愛犬のキューポ(吉永小百合さんが好きな主人が付けた名前です。)
  • の具合がおかしくなり、口か泡を出したり、背中を丸めて咳き込むような動作を繰り返すようになりました。
  • 日曜日でしたが、何件かの病院へ電話し、やっとのことで検診してもらうことができました。
  •  診断の結果は糖尿病でした。
  • 1日入院させて、月曜日の夕方に家に連れて帰りましたが、次の日には、又同じ症状を繰り返し、
  • その後何回か病院へ通いましたが、その週の土曜の朝に、主人と私に見取られながら他界しました。
  •  お腹の動きが止まり、少し眼を空けた状態で、呼吸もなく、だんだんと硬くなっていくキューポの身体に
  • 手をかけながら私は声を立てることもなく何時までも泣いていました。
  • 主人とのデートはキャンセルし、その日の内に近くのお寺で、キューポの葬儀を行いました。
  • あれから3ヶ月たちますが、未だに悲しみは消えず、それどころか益々強くなっていくようです。
  •  主人は代わりの犬を飼えばと勧めてくれますが、そんな気は私には起こりませんし、
  • それどころか、そんな事を言う主人に腹さえ立ちます。
  •  家事をする気も起こらず、TVつけても上の空の毎日です。
  • 気力がなえ、益々落ち込んでいく自分がとても嫌でたまりません。
  • こんな時、どうすれば良いのでしょう?

【A1】お姿が目に浮かぶようです。

  •  悲しみの中に居られる貴女のご様子、良く判ります。
  • 私は、小学校4年生のときに、事故で愛犬を亡くしました。
  •  私は物心つくころから犬好きで、幼稚園の頃には犬を飼っている家に遊びにいったまま、
  • 親に捜し出されるまで、帰らなかったこともしばしばありました。
  •  身体が弱く清潔好きの母が賛成してくれませんでしたし、場所の余裕もなかったので、
  • 自分の家で犬を飼うことは許されませんでしたが、郊外に家を新築し引越しをしたのをきっかけに、
  • 誕生日のプレゼントとして無理やりねだり、小1の時にやっと雄の柴犬を買ってもらいました。
  •  ケンタと名づけ、毎日の散歩、朝晩の食事、糞の片付け、2週間に1回程度の風呂、
  • ほとんど全て私が面倒をみました。
  •  4年生の夏休みが終わろうとする日の夕方でした。
  • いつもの散歩コースの帰りがけに、生垣から急に飛び出した猫に、
  • 私が気づくより先にケンタが反応しました。
  •  身体が小さくて、そのころは成長したケンタにてこづるようになっていた私には、
  • 手綱を保つ力がありませんでした。
  •  次の瞬間、猫を追って道路に飛び出したケンタを、運悪く通りかかった小型トラックが、
  • その前輪で轢いてしまいました。
  •  今でもその時のことは、目に浮かびます。
  • 私には、決して忘れられない光景として、生涯残るものと思っています。
  •  悲しみと、罪悪感と、その他諸々の感情は、その後数年間、私に重くのしかかっていました。
  • 暗い気持ちが何となく癒えてきたのは、中学生になった頃だったと記憶しています。
  •  「ペット」を亡くすという事実、悲しいという事実に変わりはありませんが、
  • しいて言わせていただけるなら、貴女の愛犬は、ほぼ天寿を全うされたと思います。
  • その意味では、貴女の愛犬は、私の場合とは違って、幸せではなかったのではないでしょうか?
  • 貴女の悲しみと、私の悲しみとを比較するつもりではありません。
  • 貴女の「愛犬」の幸せだった時のことを思いだして頂きたいのです。

【A2】「ペットロス」という言葉をご存知ですか?

  •  「ペット」は愛玩動物から、家族の一員としての存在となっています。
  • その家族同様のペットを失うことによって、深い悲しみに落ち込んで立ち直れなくなるような症状を
  • 「ペットロス」と言います。
  • 「ペットロス」になる原因は様々ですが、多くは後悔によるものと言われています。
  •  ペットの死をきっかけとして、そのペットにかけていた愛情が形を変えて、
  • 飼い主自身へ喪失感と後悔として影響するのです。
  • 食欲がなくなったり、不眠や脱力感に襲われることもあり、うつ症状と似ています。
  •  相談者のご様子から、多分「ペットロス」の状態ではないかと思います。
  • ご主人の提案に、かえって腹を立てられる現在の貴女は、まだペットロスの状態そのものだと言えます。
  •  忘れたい、悲しみたくないなどと無理に思う??ことは、逆にマイナスです。
  • 「代わりのペット」、「代わりに何か趣味」などと考えるのも論外です。
  • 決して自分を責めないで、ただ自分の感情の赴くままに、悲しいときは充分に悲しんで下さい。
  • 泣きたいときは思いきり泣いて下さい。
  • そしてご家族と愛犬「キューポ」ちゃんの思い出話をして下さい。
  •  今の貴女には、共に悲しんでくれる人、貴女の悲しみが判ってくれる人が、必要です。
  • そして必ず立ち直れます。時間が必ず味方してくれます。